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ひとりごと#4 SORATOMOへの想い

SORATOMO代表の石堂です。

私がどのような想いでSORATOMOの活動に取り組んでいるのか、お伝えさせてください。

2023年、生まれて数日の息子を見送りました。

幼い我が子との別れは、知らないこと、わからないことの連続です。

生後数日で亡くなることが想定されている情報は、どこにもありません。

死亡届の提出や火葬場の予約なんて、したこともありません。

お別れのときに色々なことができるなんて情報もみたことなく、「天使ママ」という言葉も全く知りません。

骨壷とともに過ごす日常なんて、見たこともなく。

赤ちゃんの泣き声や、同僚の子どもとの幸せな話を聞く苦痛も知らず。

涙がいつでも流せる自分がいることを、知らなかった。

我が子の死が自分自身や生活に影響を及ぼすのかも、全く理解していなかったのです。

自分のことにも関わらず、あんなにも自分自身がわからなくなったことはこれまでありませんでした。

当事者になって初めて、我が子を亡くすという経験を身近に感じると同時に、マイノリティであることを知りました。

そして、「赤ちゃんの死」は社会に広く知られておらず、社会課題のひとつなのだと認識しました。

幼い頃から社会貢献に興味関心が高く、将来的には非営利団体で仕事をしようと考えていたこともあり、「我が子の死」は、自分がこれから取り組むべきテーマなのだと強く感じた日を今でも覚えています。

「赤ちゃんを望む人」がいる限り、「我が子の死に直面する人」は必ず存在する。

お別れの時期やカタチによらず、一人ひとりが感じる気持ちを尊重したい。

赤ちゃんとお別れした人が人知れず抱えていることを、もっと世の中に知ってほしい。

「知らない」ことも、「知る」だけで変わる何かがあるはずだから。

そんな想いのもと、私はSORATOMOの活動を行っています。

この活動を始めたきっかけは、息子が生まれてきてくれたからに他なりません。

しかし、彼がそのことをどう思っているのか、何を思って旅立ったのか、一生わかることはないでしょう。

それでも私は一生考え続けるのだと思います、息子の記憶や活動への想いが色褪せることのないように。

最後に、私が彼のママとしてひとつだけ伝えられること。

「きみのおかげで今のママがいるんだよ。生まれてきてくれて、本当にありがとう」

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