大切な我が子とお別れしたママ、パパにとって、赤ちゃんの供養をどうするのか考えるのは自然なことではないでしょうか。
しかし「仏具」とインターネットで検索すると、まず出てくるのは渋い色味、またサイズも大きなものが多く、可愛らしい赤ちゃんとは離れたような印象があります。
今回、SORATOMOでおしゃべり会やカウンセリングを担当している“さおり”が、仏壇や仏具を製造、販売している「丸喜株式会社」から、手元供養の商品を直接販売するサイトとして誕生した「祈り百貨店様」に伺い、実際に商品を見せていただきながらお話を伺いました。
(前編/全2回)
祈り百貨店
京都府に本社を置く創業100年を超える供養用品製造販売会社である丸喜株式会社が運営する手元供養品ネット販売事業。
祈りを中心としたライフスタイルショップを目指している。
祈り百貨店の始まりとこだわり
SORATOMOさおり(以下さおり):「祈り百貨店」という名前に、テーマや由来などはありますか?
祈り百貨店:仏壇というと、宗教や宗派をこだわりますが、「祈り」という亡くなった方を弔う気持ちは皆さんあるので、宗教宗派問わず身近なものにできるよう、またサービス展開できるよう、サイトを立ち上げました。
さおり:手元供養を展開しようと思ったキッカケは?
祈り百貨店:ライフスタイルの変化とともに、供養に対する考え方も少しずつ変化していると実感しています。特にマンションで暮らす方々にとって、サイズ感やデザインは大切な要素となっており、使う方の暮らしや嗜好に寄り添ったかたちで、手元供養がより自然なものとなりました。
さおり:大きな仏壇を自宅に置くか?と言われると、確かに悩んでしまいますね。
その中で、赤ちゃんとお別れしたママ、パパ向けに展開していこうとなったキッカケはありますか?
祈り百貨店:商品開発をする中で、仏具は赤や緑といった色の濃いものが多く、現代のライフスタイルや好みに合っていないのではということで、色の淡い、女性向け商品の販売を開始しました。
その中で、自然と赤ちゃんを亡くされた方に響いたようです。なので、あえて赤ちゃん向けとして始めたわけではないんです。
さおり:確かに、赤ちゃんとお別れした方だけでなく、そういった商品がいいという方もたくさんいらっしゃると思います。
祈り百貨店:「優しいものを」と思い作っていったのですが、今後は伝統工芸の技を生かした、味わい深い商品の展開もしていこうと考えています。
祈り百貨店は「祈りを中心としたライフスタイルショップを目指している」ので、供養品だけでなく、供養にまつわる香りやお花、お供え物など使われる方が癒される商品を充実させていきたいと考えています。
さおり:ライフスタイルの一部分に亡くなった方を思う、というのが自然と祈りに繋がるような感じがしますね。
祈り百貨店:大切な人を亡くされると生活も変わると思うんです。なので手を合わせることで自分も癒される、そんな商品を増やしていきたいと思っています。
さおり:商品展開をしていくにあたって、こだわりはありますか?
祈り百貨店:そうですね、材料は国産のものであったり、いろいろとこだわっています。
その分少し値は張るのですが、ちゃんと手に取って優しいものになるようこだわっています。
さおり:実際触れてみると、可愛いなと触りたくなるデザインばかりですね。
祈り百貨店:ありがとうございます。そちらのミニ骨壺は、ふたの部分にマグネットがついているので、すぐには外れない、ふたが開いてしまわないようになっています。厚みや重みもあります。

さおり:祈り百貨店さんで購入された、赤ちゃんを亡くされたママ、パパから感想などはありますか?
祈り百貨店:ご購入いただいたお客様から「可愛らしい商品を見つけることができた」という嬉しいメッセージをいただきました。
当事者としての悩み
赤ちゃんとのお別れの際に、火葬し自宅にお骨を持って帰ったあと、どこに置いてあげるのがいいか、悩む方もいると思います。
以前SORATOMOが行った手元供養に関するアンケートでは、リビングに骨壺や写真などを置かれている方が多い印象でした。
※手元供養に関するコラムはこちら
ですが、リビングは生活の中心の場所なので、いつも近くに赤ちゃんを感じられる反面、例えば来客があった際には目が行きやすく、お別れした赤ちゃんの存在を知らない人には驚かれるかもしれません。
祈り百貨店様の商品は、自然で可愛らしいデザインのものが多いので、そうした場所でも違和感なく置くことができるのではないかと思います。
SORATOMOでは、SNSで赤ちゃんを想うスペースのお写真を募集し掲載しているので、お悩みの方はそちらもぜひ参考にしてみてくださいね。
みんなのスペースのお写真が見られる「みんなの赤ちゃんを想うスペース」はこちら
前編ではインタビューを通じ、「祈り百貨店様」立ち上げのキッカケや実際に商品開発に携わる方の想いを知ることができました。
後編では、供養の形についてのメッセージや、取材に伺ったSORATOMOスタッフも「ずっと触れていたい」「可愛い」と思う商品をご紹介させていただきますので、ぜひご覧ください。
今回「祈り百貨店様」よりクーポンをいただきました!
購入画面でクーポンコード「SORATOMO」とご入力ください。

著者(写真=祈り百貨店様提供/取材・文=SORATOMOライター 川野志穂)
この記事は、記事の内容は2025年4月に取材した際の情報で、現在と異なる場合があります。
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SORATOMO編集部
赤ちゃんとのお別れの「その時」から「これから、ずっと」共に生きるをテーマにしたWEBメディア「SORATOMO」を運営する編集部。流産・死産・新生児死・乳児死などで赤ちゃんとお別れをしたママと周囲の方へ向けた、生きていくヒントとなる情報をお届けします。