大切な我が子とお別れしたママ、パパにとって、赤ちゃんの供養をどうするのか考えるのは自然なことではないでしょうか。
前回に引き続き、「祈り百貨店様」に伺い、SORATOMOでおしゃべり会やカウンセリングを担当している“さおり”が、実際に商品を見せていただきながら商品への想いや開発中の商品のお話を伺いました。
(後編/全2回 前編はこちら)
祈り百貨店
京都府に本社を置く創業100年を超える供養用品製造販売会社である丸喜株式会社が運営する手元供養品ネット販売事業。
祈りを中心としたライフスタイルショップを目指している。
供養の形
SORATOMOさおり(以下さおり):ずっとお骨を手元に置いておくことに対してそのことの価値観もそれぞれあると思います。
実際、私も知人から「納骨せずずっと手元に置いておくの?」と言われたことがあります。
当時はなぜそんなことを言うの?と思いましたが、知人からすれば納骨するということが区切りという考えだったと、今は思います。
供養の形も皆さんそれぞれで、今後はもっと多様化していくと思います。
また供養の方法に迷う方もいると思いますが、そういった方にメッセージなどありますか?
祈り百貨店:供養についてなにかしなきゃと思うかもしれません。実際にプレッシャーに感じているという方もSNS等で見かけることもあります。
また、どうしたらいいのか?これでいいのか?と不安に思う方もいると思いますし、いろいろな気持ちを皆さん持っていると思いますが、亡くなった方を想うその気持ちが供養になっているので、焦らずにいてほしいと思います。
中には、焦って仏壇を買ったという方もいますが、十数年手元供養されたという方もいるので、「無理に買わずに気持ちが落ち着いたときに自分のペースでいいんだよ」ということをお伝えしたいです。
手元供養は供養の一部なので、仏壇や仏具を一式そろえなくても骨壺と写真たてとお花を供えるだけでも、自分なりの供養で間違ってないよというのを伝えたいですね。
さおり:すごく響く言葉ですね。当事者の皆さん、不安や焦りなど、気持ちの整理に時間がかかります。それなのに、火葬した後はすぐに日常がやってきて、心のバランスが取れていないまま日々の生活が再開してしまいます。
しかし、亡くなった赤ちゃんとゆっくりと向き合いたいという方は多いのではないでしょうか。
そんな時は、焦らず自分が落ち着いたタイミングで自分の気に入ったものを選ぶというのもいいのかなと思いました。
祈り百貨店:そうですね、それが手元供養のいいところでもあります。宗教宗派など関わると「こうじゃないといけない」という決まりなどがあったりしますが、手元供養は自由なので縛られずに供養してもらえればと思います。
実際に商品に触れて

さおり:人気の骨壺は?
祈り百貨店:こちらですね。職人さんが作ってくださっていて、天然木そのままくり抜いています。
さおり:ずっと触っていたくなる、素敵な商品ですね。
祈り百貨店:そうなんです。上部のくぼみに触れていると、心が落ち着くという方もいらっしゃいます。

さおり:最近地震も多く、骨壺などが倒れてしまうのが怖いのですが……。
祈り百貨店:こちらだと、下にゴムがついているので倒れにくくなっています。メーカーさんが考えてくれました。
さおり:安心感がありますね。地震以外にも、お子さんやペットがいる家庭だと、倒れてしまう心配もありますもんね。
開発中の商品も
祈り百貨店:現在ジュエリーを開発していて、お骨を少し入れて身に着けることができるようにしています。また宝石のような石もつけられるようになっています。
さおり:素敵ですね。このジュエリーの開発のキッカケはありますか?
祈り百貨店:もともとジュエリー自体は会社で作ってはいたのですが、祈り百貨店オリジナルで開発したいと思いました。手元供養をより身近に感じていただけるかなと思っています。
ミニ骨壺と共に一緒に旅行をしたり、思い出の場所に出かけたりという方もいるので、ジュエリーにすることでより出かけやすくなると思います。
さおり:可愛いので、ぜひ展開してほしいですね。こういった商品開発には時間がかかるんでしょうか?
祈り百貨店:ものにもよりますが、何度も話し合いを重ねて時間をかけて作るものが多いです。
さおり:最後に、SORATOMOのサイトの読者にメッセージがあればいただけますか?
祈り百貨店:供養は焦らず、自分の気持ちで供養してもらえたらと思います。大切な人を亡くすということは、誰しもが直面する問題ではあると思っています。なので、私たちの商品が空の子どもたちに届いたらいいなと思います。
実際にお話を伺い商品を拝見し、「祈り百貨店様」の思いや商品へのこだわりが伝わってきました。
記事で紹介したもののほか、雲の形の写真立てや、写真とお骨を入れることができるオルゴールなど、「仏具」という堅い印象ではなく、柔らかい雰囲気の商品がたくさんありました。
ずっと触っていたくなるような優しい質感のものが多く、とても癒されました。
今回の対談を通じ、「手元供養」という供養の形をより身近に感じることができました。
どのように供養をしたらよいのかという悩みに直面されている方や、赤ちゃんとのお別れから時間が経って今後どのようにしたらよいのか考えていらっしゃる方へ、様々な供養の形や考え方があるということを知っていただけたら嬉しいです。
これからも「祈り百貨店様」「SORATOMO」の応援をよろしくお願いいたします。
今回「祈り百貨店様」よりクーポンをいただきました!
購入画面でクーポンコード「SORATOMO」とご入力ください。

著者(写真=祈り百貨店様提供/取材・文=SORATOMOライター 川野志穂)
この記事は、記事の内容は2025年4月に取材した際の情報で、現在と異なる場合があります。
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SORATOMO編集部
赤ちゃんとのお別れの「その時」から「これから、ずっと」共に生きるをテーマにしたWEBメディア「SORATOMO」を運営する編集部。流産・死産・新生児死・乳児死などで赤ちゃんとお別れをしたママと周囲の方へ向けた、生きていくヒントとなる情報をお届けします。